相場が好調な新NISA3年目こそ将来の分岐点になると思っている
含み益が育ってきた今こそ、最初の分岐点だと思っている
新NISAが始まって3年目に入ると、含み益がそれなりに育ってきた人も増えてきます。
しかも相場が好調だと、その含み益は想像以上に魅力的に見えます。
ここまで増えたなら一度利確したい。
そろそろ下がりそうだから、いったん全部売っておきたい。
積立設定は残しつつ、保有分だけ外したくなる。
あるいは、もっと強い商品に乗り換えたくなる。
こうした気持ちは、別におかしくないと思っています。
むしろ自然です。
ただ、長期投資においては、こういう時期こそ将来の分岐点になるのだと思っています。
下げ相場で怖くなってやめる人だけでなく、上げ相場で満足して降りる人もいるからです。
下げ相場より、好調な相場の方が判断を間違えやすいこともある
長期投資で脱落する人というと、多くの人は暴落時を思い浮かべると思います。
もちろん、それもあります。
大きく下がれば不安になるし、もう無理だと思って売ってしまう人もいます。
でも、自分はそれと同じくらい、相場が好調な時の方が判断を間違えやすいと思っています。
なぜなら、好調な相場では不安よりも欲が出るからです。
ここで一度利益を確定したい。
もう十分増えた気がする。
そろそろ下がる前に逃げたい。
もっと強いものに乗り換えた方がいいかもしれない。
暴落時の恐怖より、好調時の欲や油断の方が、表面上は合理的に見えるぶん厄介です。
しかも本人は慎重に動いているつもりになりやすい。
だからこそ、新NISA3年目のこのあたりは、かなり大きな分岐点だと思っています。
とりあえず利確したい、はかなり強い誘惑だと思う
含み益が育ってくると、「とりあえず利確しておきたい」という気持ちはかなり強くなります。
特に新NISAでは、利益が非課税で見えているぶん、余計にその気持ちは出やすい。
含み益がただの数字ではなく、「今ならきれいに取れる利益」に見えるからです。
ここで一度売っておけば安心。
下がったらまた買い直せばいい。
そう考えたくなるのも分かります。
でも、長期投資として見るなら、その判断はかなり危ういと思っています。
なぜなら、それは実質的に
「これから一度下がるはずだ」
という予想に賭けているのと同じだからです。
売る判断をする時点で、もう長期保有ではなく、相場のタイミングを読みにいっています。
積立は残して一旦全部売る、は安心しているようでかなり危ない
この手の行動でいちばん中途半端だと思うのが、積立設定は残しつつ、保有分だけ一旦全部売るやり方です。
一見すると、かなり慎重で合理的に見えるかもしれません。
下がったら安く買い戻せる。
上がっても積立は続いているから、完全に置いていかれるわけではない。
つまり、下にも上にも対応しているように見えるわけです。
でも実際には、かなり都合のいい両取りを狙っているだけだと思っています。
本当に下がれば、今度は「まだ下がるかもしれない」で戻れなくなる。
下がらなければ、高値で買い戻すのが嫌になる。
しかも積立だけでは、手放した大きな保有分の代わりにはなりません。
結局、安心したつもりで、複利を止めたうえに、買い戻しのタイミングまで自分で背負うことになりやすいです。
これは長期投資としては、かなり筋が悪いと思っています。
一度売るというのは、複利を自分で止める行為でもある
長期投資で本当に大事なのは、一度の下落を避けることではありません。
複利が働いている時間を、なるべく長く止めないことだと思っています。
相場が好調な時に全部売る。
これは利益を守っているように見えます。
でも実際には、ここまで積み上がってきた複利の流れを、自分の判断でいったん止めることでもあります。
しかも、その後にまた入るなら、今度は
いつ買い戻すのか
どこまで下がったら戻るのか
下がらなかったらどうするのか
まで自分で決めなければいけません。
売る時点より、戻る時点の方が難しい。
これは本当にそうだと思っています。
だから自分は、
そろそろ下がりそうだから一旦全部売る
という行動は、リスクを減らしているようで、実際にはかなり重い判断だと思っています。
最高値圏は、危険な場所というより、長期投資家の本音が出る場所だと思う
最高値圏になると、不安になる人は多いです。
もう遅い気がする。
ここから入るのは怖い。
ここまで来たなら一回売りたい。
でも、自分は最高値圏そのものが危険だとは思っていません。
むしろ、そこで自分の本音が出るのだと思っています。
長期投資を続けるつもりだったのに、利益が見えてきたらすぐ確定したくなる。
下がる局面なら耐える覚悟を語れるのに、上がる局面では持ち続ける覚悟が揺らぐ。
これはかなりよくあることです。
だから、最高値圏は相場が危険な場所というより、投資家の本当のスタンスが試される場所なのだと思っています。
将来の差は、こういう時にプランを崩すかどうかでつくと思う
長期投資は、暴落時の行動だけで差がつくわけではありません。
相場が好調で、含み益が育って、売りたい理由がいくらでも見つかる。
そういう時に、自分で決めた投資プランを崩すかどうか。
そこでかなり差がつくのだと思っています。
下落相場で売らないことも大事です。
でも、好調相場で満足して降りないことも同じくらい大事です。
ここで一度降りる人。
そのまま続ける人。
この差は、その瞬間には小さく見えても、数年後にはかなり大きくなることがあります。
相場が好調で資産が増えるのは、もちろん悪いことではありません。
ただ、まだ投資の初期段階にいる自分としては、ここから先の積立を考えると、今はむしろ下がってくれた方がうれしいと思っています。
だからこそ、今の上昇で一度降りるより、今後も含めてどう資産を積み上げていくかの方が大事だと思っています。
だから自分は、相場が好調な新NISA3年目こそ、将来の分岐点になりやすいと思っています。
長期投資とは、不安が消えてから続けるものではないと思っている
長期投資をしていても、不安はなくなりません。
下がっても不安。
上がっても不安。
円高でも不安。
最高値更新でも不安。
結局、そのたびに
このままでいいのか
一度売るべきじゃないか
もっといい選択肢があるんじゃないか
と考えることになります。
でも、インデックスファンドの長期投資で大事なのは、不安がなくなってから続けることではないと思っています。
不安があっても、自分で決めた投資プランを崩さないことの方が大事です。
相場が好調な時ほど、その当たり前が難しくなる。
だからこそ、こういう局面こそ将来の分岐点になるのだと思っています。
まとめ
新NISA3年目で相場が好調だと、含み益がかなり魅力的に見えてきます。
その結果、とりあえず利確したくなったり、一旦全部売っておきたくなったりする人も出てくると思います。
その気持ちは自然です。
でも、長期投資として見るなら、そこはかなり大きな分岐点です。
一度売るというのは、複利を止めることでもあり、同時に買い戻しのタイミングまで自分で背負うことでもあります。
しかも、積立は続けるから大丈夫と思っていても、それで失った大きな保有分の代わりにはなりません。
だから自分は、相場が好調な新NISA3年目こそ将来の分岐点になると思っています。
本当に差がつくのは、暴落時だけではありません。
利益が見えている時に、余計なことをしない人の方が、結局は長く複利に乗り続けられるのだと思っています。
