S&P500とオルカンどっちがいいのか
S&P500とオルカンどっちがいいのか
将来のためにインデックス投資で資産形成を始めようと決意した人が、まず最初に悩むのはどこの証券会社でNISA口座を開設するかでしょう。
これについては以前書いた
「投資を始めるなら証券会社はSBI証券か楽天証券でいいと思っている理由」
に書いています。
そして次に悩むのが、
オルカンにするか
S&P500にするか
だと思います。
現在、SBI証券・楽天証券どちらの積立ランキングでも
eMAXIS Slimシリーズの
1位 オルカン
2位 S&P500
となっています。
そしてつい先日、遂にオルカンがS&P500を抜いて
総資産額も1位になりました。
それだけ多くの人がオルカンを選んでいるということです。
結論:どちらでもいい
結論を先に言います。
どちらでもいいです。
長期投資において、この2つの差は誤差です。
そんなことに悩んで投資を始めるのが遅れる方が、
よほど大きな差になります。
とはいえ、
「どちらでもいい」と言われると余計に悩むと思います。
では、私ならどちらを選ぶか。
S&P500です。
私自身がS&P500信者というのもありますが、
理由はそれだけではありません。
オルカンは本当に分散されているのか
一般的には
- 全世界に分散している
- カントリーリスクが低い
- 分散効果が高い
と言われています。
ですが中身を見てみると
アメリカ:約61%
日本:約5%
イギリス:約3%
その他:約30%
となっています。
アメリカを除けば、日本の約5%が最大です。
たった5%の国がどれだけ成長しても
全体のパフォーマンスに大きな影響は出ません。
もちろん時価総額加重平均なので
成長すれば比率は変わります。
ですが
比率が増える頃にはすでに成長のピークを過ぎている
という可能性もあります。
分散すると本当にリスクは下がるのか
ここはあまり語られていませんが
全世界に分散すれば
本当にリスクは下がるのでしょうか。
私はそうは思っていません。
過去の大きな暴落時を見てみます。
ITバブル崩壊(2000〜2002)
S&P500
最大ドローダウン:約-45%
回復:約7年4ヶ月
オルカン
最大ドローダウン:約-54%
回復:約7年7ヶ月
リーマンショック(2007〜2009)
S&P500
最大ドローダウン:約-51%
回復:約4年5ヶ月
オルカン
最大ドローダウン:約-54%
回復:約5年10ヶ月
コロナショック(2020)
S&P500
最大ドローダウン:約-34%
回復:約5ヶ月
オルカン
最大ドローダウン:約-33%
回復:約6ヶ月
オルカンの方が
ドローダウンが大きくなり、回復も遅い傾向があります。
積立期間中でまだ十分な時間的余裕があるのであれば
回復が遅いことがメリットになる場面もあります。
ですが
その間にS&P500が大きく上昇している可能性もあります。
全世界に分散しているから安心、と
漫然と思わない方がいいと思っています。
そして、オルカンも時価総額加重平均型である以上
アメリカ経済が早く回復するということは
結果としてアメリカの比重がさらに増える可能性もあります。
ここまで考えると
最初からS&P500を選んでもいいのではないか
と私は思っています。
もちろん、過去のデータが未来を保証するわけではありません。
直近のコロナショックでは
オルカンの方がドローダウンは小さく
必ずしもS&P500の方が回復が早いとは断言できません。
ですが
こういったデータを知っているだけでも
相場に対するマインドセットは大きく変わると思っています。
私がS&P500を選ぶ理由
私はS&P500信者です。
世界経済の中心はアメリカであり
大きな危機が起きても
最も早く回復するのはアメリカだと考えています。
だからS&P500を選んでいます。
ただし
S&P500を選ぶべきだと言うつもりはありません。
何度も言いますが
どちらを選んでも誤差です。
大事なのは
どちらを選ぶかではなく
どちらなら続けられるかです。
自分で調べて、考えて、納得して選んだ方は
下がった時でも続けられます。
逆に、なんとなく選んだ方は
アンダーパフォームした時に迷いが出ます。
仮に自分が選んだ方がアンダーパフォームした時を想像して
その時に後悔が小さいと思える方を選んでほしいのです。
自分で調べて納得して選んだという感覚が
積立を継続する原動力になります。
長期投資で一番危険なのは
商品選びではなく
途中でやめてしまうことだからです。
