ドル円急落で評価額が減っても、焦って動く場面ではないと思っている
為替で下がる日ほど、何が下がっているのかを分けて見るべきだと思う
ドル円が急落すると、海外資産を持っている人の評価額はかなり動きます。
こういう日は、明日の投資信託の基準価額が重く見えて、不安になる人も多いと思います。特にS&P500やNASDAQ100のような海外指数に投資していると、株価だけではなく為替も評価額にそのまま乗ってくるからです。
ただ、こういう日に大事なのは、何が原因で評価額が下がっているのかを分けて考えることだと思っています。
為替が大きく動いているのか。
株価指数そのものが崩れているのか。
そこを一緒くたにすると、必要のない不安まで抱えやすくなるからです。
少なくとも今回は、まず為替の急変がかなり大きい。
だから自分は、ドル円急落で評価額が減っても、それだけで焦って動く場面ではないと思っています。
ドル円が急落すると、明日の基準価額が重くなるのは避けられない
為替ヘッジなしで海外資産に投資している以上、円高で基準価額が下がる日は必ずあります。
これは仕方のないことです。
避けようがないというより、最初から引き受けている値動きだと思っています。
S&P500やNASDAQ100のような海外株に投資しているなら、株価の値動きだけではなく、為替の値動きも評価額に反映されます。
円安のときに評価額が押し上げられるなら、円高のときに押し下げられるのも当然です。
だから、ドル円急落で明日の基準価額が下がりそうだとしても、それ自体は異常ではありません。
むしろ、為替込みで海外資産を持つ以上、ごく普通に起こり得ることです。
こういう日は、為替で下がっているのか、指数そのものが崩れているのかを分けて見るべきだと思う
海外資産の評価額が下がると、どうしても気持ちは動きます。
でも、長期投資でまず見るべきなのは、評価額そのものよりも下がった理由です。
為替で下がっているのか。
指数そのものが崩れているのか。
この2つはかなり意味が違います。
為替で下がっているだけなら、それは日本円で見たときの評価額が動いているという話です。
一方で、指数そのものが崩れているなら、投資先の企業価値や市場全体の前提に変化が出ている可能性があります。
ここを分けずに「評価額が減った」という一点だけで反応すると、為替の揺れにまでいちいち振り回されることになります。
評価額が減ったこと自体より、何が原因で減っているのかの方が大事だと思っています。
今回の円高を、必要以上に異常視する必要はないと思っている
最近はドル円が160円を突破していました。
REERの観点から見ても、円の実力はかなり弱い水準にあったと思っています。
そう考えると、今回の円高を必要以上に異常視するのは少し違うと思っています。
むしろ、これまでが円安の加速による恩恵を受けていた面もあったはずです。
実際、先月までの下落相場でも、円安が進んでいたおかげで、円建てでは指数の下げ幅がかなり和らいでいました。
そう考えると、これまで耐えられていたのは相場が強かったからというより、為替に助けられていた面もあったはずです。
円安のときは評価額が押し上げられ、円高のときは押し下げられる。
それだけの話でもあります。
円安の恩恵は当然のように受け取って、円高だけを異常だと感じるのは、少し都合よく見すぎだと思っています。
少なくとも今回は、米株全体が壊れたという感じではないと思っている
こういう日は、ドル円の急変だけで頭がいっぱいになりがちです。
でも、本当に見るべきなのは、米株そのものが崩れているのかどうかです。
少なくとも今回の印象としては、S&P500もNASDAQ100も底堅く見えます。
一方で、FANG+のようにテーマ性が強く、値動きの荒いところだけが下がっているなら、それは海外株全体が壊れたというより、強いところの調整として見る方が自然です。
もちろん、FANG+が弱いこと自体は無視できません。
ただ、それをもって「海外資産全体が危ない」と考えるのは飛躍があります。
自分としては、こういう日にまずやるべきなのは、慌てて判断することではなく、株価要因と為替要因を切り分けることだと思っています。
為替リスクを負っている以上、評価額の上下だけで動くのは筋が悪い
為替込みで投資している以上、円高で評価額が減る日は避けられません。
それなのに、円高になるたびに不安になって動くなら、最初から為替リスクを取りにいった意味が薄くなります。
円安のときだけ喜んで、円高のときだけ耐えられない。
これでは、結局は為替の短期的な波に振り回されているだけです。
長期投資では、為替の上下も含めて受け入れる前提がないと厳しいと思っています。
もちろん、ヘッジありの商品を選ぶという選択肢はあります。
でも、ヘッジなしで海外資産を持つと決めたなら、円高で評価額が減ることも最初から織り込むべきです。
為替だけで売買を始めると、長期投資というより短期の値洗いに振り回される運用になりやすいと思っています。
焦って動くべきかどうかは、ドル円ではなく投資の前提が崩れたかで考えるべきだと思う
こういう日に本当に考えるべきなのは、ドル円が何円になったかではないと思っています。
自分の投資の前提が崩れたのか。
資産配分が崩れたのか。
指数そのものへの見方が変わったのか。
そこが大事です。
逆に言えば、ただ円高になっただけなら、焦って動く理由にはなりにくい。
もちろん、円高がずっと続けば日本円ベースの評価額は重く見えます。
でも、それは為替ヘッジなしで海外市場に投資している以上、ある程度は受け入れるしかない部分です。
長期投資で大事なのは、毎回の値動きに反応することではなく、何が起きたときに動くのかという基準を最初に持っておくことだと思っています。
長期投資とは、継続できる理由を確認し直す作業の繰り返しだと思う
インデックスファンドの長期投資で大事なのは、自分で決めた投資プランを継続することだと思っています。
どんな理由で資産が減ったとしても、そのたびに慌てて方針を変えるのではなく、継続できる理由を確認し直す。そういう作業の繰り返しが、長期投資なのだと思っています。
まとめ
ドル円が急落すると、海外資産の評価額はかなり動きます。
明日の基準価額が重く見えるのも、たぶん避けられません。
でも、それは為替リスクを取っている以上、最初から織り込むべき値動きでもあります。
しかも今回は、これまで円安の恩恵をかなり受けてきたことの裏返しとして見ることもできます。
円安のときに評価額が押し上げられていたなら、円高のときに押し下げられるのも自然です。
こういう日に大事なのは、評価額が減ったことだけを見ることではなく、何が原因で減っているのかを分けて考えることだと思っています。
為替で下がっているのか。
指数そのものが崩れているのか。
そこはかなり大きな違いです。
ドル円急落で評価額が減っても、指数そのものが崩れていないなら、長期投資で焦って動く場面ではない。
自分はそう考えています。
