長期投資は下げ相場で差がつくと思っている理由
長期投資は下げ相場で差がつくと思っている理由
投資を続けていると、評価額が減って不安になる時期は必ず来ます。
積立をしているだけなのに資産が減っていくと、
「このまま続けて大丈夫なのか」
「S&P500はもう終わりなんじゃないか」
「オルカンから乗り換えた方がいいのか」
そんな不安が出てくるのは自然なことです。
相場が悪くなると必ずと言っていいほど、
「インデックス投資はもう通用しない」
「米国株は割高すぎる」
といった情報も増えてきます。
実際に、ウォーレン・バフェット氏が現金比率を過去にない水準まで高めていることや、日本の著名投資家である清原達郎氏が株式の保有比率を大きく下げたことを公表したこともあり、相場の先行きに不安を感じている人も多いと思います。
ただし、ここで考えてほしいのは
彼らと同じ判断をする必要があるのかどうかは別問題だということです。
投資家は年齢も資産規模も違います。
そして何より、残されている運用期間が違います。
時間がある人ほど有利になる
投資において大きな差を生むのは、商品よりも時間です。
運用できる期間が長い人ほど、下落しても回復を待つことができます。
一方で、運用期間が短くなればなるほど、大きな値動きを受け止める余裕はなくなります。
つまり、時間が減るほどリスク許容度は下がっていきます。
年齢を重ねた投資家が現金比率を高めたり、株式の比率を下げたりするのは、相場を悲観しているからではなく、残された時間とのバランスを取っている場合も多いです。
逆に言えば、これから先も長く運用を続けられる人にとっては、同じ相場でもまだリスクを取れる余地があるということになります。
これから世界経済が停滞する時期があるかもしれません。
数年単位で低迷する可能性もあります。
しかし長期で見れば、市場はこれまでも下げと回復を繰り返してきました。
インデックス投資は短期で勝つ投資ではなく、
長い時間をかけて世界経済の成長に参加する投資です。
だからこそ重要なのは、
何を買うかではなく
どれだけ長く続けられるか
だと思っています。
下げ相場で本当の差がつく
相場が好調な時は、誰でも投資を続けることができます。
評価額が増えている時に不安になる人はほとんどいません。
しかし相場が下がると状況は変わります。
・資産が減って怖くなる
・積立を止めたくなる
・別の商品に乗り換えたくなる
こうした行動を取ってしまう人が増えます。
長期投資で結果に差が出るのは、こういう局面です。
下げ相場はつらいですが、長期で積立をしている人にとっては安く買える期間でもあります。
相場が順調に上がり続けている時よりも、停滞や下落を挟んだ方が平均購入価格は下がりやすくなります。
だからこそ長期投資では、
順調な相場よりも、下げ相場の方が重要になることもあります。
ここで続けられるかどうかが、その後の結果を大きく変えます。
乗り換えたくなる時が一番危ない
下げ相場になると、多くの人がやってしまう行動があります。
それが、商品を乗り換えることです。
S&P500が下がればオルカンに変えたくなり、
オルカンが下がれば別のファンドを探したくなる。
もっと成績の良い商品があるのではないかと考えてしまいます。
しかし長期投資において、この行動はあまり良い結果にならないことが多いです。
相場が下がっている時に乗り換えるということは、
安くなった資産を売って、これから上がるか分からない商品を買うことになります。
しかも乗り換えを繰り返すほど、投資している時間は短くなっていきます。
長期投資で有利になる最大の武器は時間です。
その時間を自分で手放してしまうと、
どんな商品を選んでも結果は安定しにくくなります。
ウォーレン・バフェットの右腕であり、最大の理解者として知られるチャーリー・マンガー氏は、
「私たちは、賢くなろうとするのではなく、愚かなことをしないように努めることで、長期的に大きな利益を得てきた」
という言葉を残しています。
長期投資で大きな差がつくのは、特別な判断をした人ではなく、
余計なことをしなかった人です。
下げ相場で不安になった時ほど、
最初に決めた目的と期間を思い出すことが大切だと思っています。
長期投資は下げ相場で差がつく
インデックス投資は、
上がっている時に喜び
下がっている時に不安になる投資ではありません。
上がっている時は想定通りで、
下がっている時こそ積立の効果が出やすい期間です。
もちろん、下げ相場で不安になるのは普通のことです。
評価額が減っていれば、誰でも迷います。
ただ、最初に10年、20年という時間を前提に始めたのであれば、短期の値動きだけで判断してしまうのはもったいないと思っています。
長期投資で結果を分けるのは、
時間
入金力
リスク許容度
この3つです。
この中で、すぐに増やすことができないのが時間です。
だからこそ時間を味方にできる人ほど、下げ相場で有利になります。
長期投資は上げ相場で差がつくのではなく、
下げ相場で続けられるかどうかで差がつく投資だと思っています。
