成長投資枠がややこしいのは、自由すぎるからだと思っている

成長投資枠の自由度の高さと選択の難しさを表現した記事のアイキャッチ画像
エクラ

つみたて投資枠より、成長投資枠の方が迷いやすいと思っている

新NISAの話になると、つみたて投資枠と成長投資枠をきっちり別物として考える人が多いと思います。
でも、個人的にはこの2つの違いを、そこまで神経質に見ていません。

もちろん制度上は分かれています。
つみたて投資枠は年間120万円、成長投資枠は年間240万円で、合計360万円まで使えます。両方を併用することもできます。

ただ、インデックス投資をする自分の感覚としては、年間360万円の非課税枠のうち、240万円は一括でも分割でも使える自由度の高い枠くらいにしか見ていません。
逆に言うと、成長投資枠を必要以上に特別視していない、ということです。

一方で、成長投資枠はつみたて投資枠よりも選べるものがかなり多く、そこがややこしさの原因にもなっていると思っています。
だから自分は、成長投資枠がややこしいのは名前よりも、自由すぎる仕組みの方だと思っています。


成長投資枠がややこしいのは、名前より仕組みの方だと思っている

「成長投資枠」という名前だけを見ると、成長性の高いものを買う枠とか、少し攻めた商品を入れる枠みたいに見えます。

でも、自分は本質的なややこしさは名前より仕組みの方だと思っています。

なぜなら、成長投資枠は買えるものの幅がかなり広いからです。
上場株式、ETF、REIT、投資信託など、かなり多くの商品が対象になります。一方で、整理・監理銘柄や、信託期間20年未満・高レバレッジ型・毎月分配型の投資信託などは除外されています。

ただ、それでも十分に自由です。
そして、自由すぎること自体が、成長投資枠の難しさだと思っています。


つみたて投資枠は、ある程度レールが敷かれている

つみたて投資枠の方は、かなり絞り込まれています。

金融庁の案内でも、つみたて投資枠の対象は「積立・分散投資に適した一定の投資信託等」とされていて、対象商品の一覧も別で公表されています。

要するに、つみたて投資枠は最初からある程度レールが敷かれている枠です。
全部が完璧とは言いませんが、少なくとも制度側がかなりフィルターをかけています。

だから、初心者がとりあえず積立設定をするなら、つみたて投資枠の方が分かりやすいのは当然です。
制度がある程度、余計なものを外してくれているからです。


成長投資枠は、「買える=優良」ではないところが難しい

ここを雑に考えると、かなり判断を間違えやすいと思っています。

成長投資枠で買えるからといって、それが優良商品だとは限りません。
一方で、つみたて投資枠に入っていないからといって、それだけでダメな商品だとも言えません。

ここがややこしい。

つみたて投資枠は、制度がかなり答えを絞ってくれています。
でも成長投資枠は、制度が「これが正解です」とまでは言ってくれません。
レバレッジ商品や毎月分配型のような、分かりやすく長期投資と相性の悪いものはある程度外されていますが、それでもなお、選択肢はかなり広いです。

だからこそ、成長投資枠は制度が答えをくれる枠ではなく、自分で判断しなければいけない枠なんだと思っています。


個人的には、つみたて投資枠と成長投資枠をそこまで別物だとは思っていない

自分がインデックス投資をしているから、というのも大きいと思います。

個別株をやる人や、テーマ型ファンドを積極的に組み込みたい人にとっては、成長投資枠はかなり性格の違う枠に見えるはずです。
でも、自分のようにインデックス投資を中心に考えている人間からすると、そこまで大きく意味合いは変わりません。

つみたて投資枠120万円は、毎月積み立てるための枠。
成長投資枠240万円は、一括でも分割でも使える自由度の高い枠。
そのくらいの感覚です。制度上の年間投資枠としては合計360万円まで使えるので、インデックス投資家なら、枠の名前よりも全体をどう使うかの方が大事だと思っています。

だから、自分の中では「成長投資枠だから攻める」「つみたて投資枠だから守る」みたいな発想はあまりありません。


むしろ危ないのは、成長投資枠を“攻める枠”だと勝手に思い込むことだと思う

ここはかなり危ないと思っています。

成長投資枠という名前を見て、
「ここでは強いテーマを買うべき」
「つみたて枠より攻めた商品を入れるべき」
みたいに考え始めると、制度の名前に引っ張られているだけです。

でも、成長投資枠は別にハイリスク商品推奨枠ではありません。
S&P500でもオルカンでも、そこに入れて何もおかしくない。
むしろ、自分は貴重な非課税枠だからこそ、短期で売りたくなるものを入れにくいとさえ思っています。

制度の名前に意味を持たせすぎると、逆に判断がブレます。
成長投資枠がややこしいのは、名前が少し紛らわしいからというより、自由度が高いのに、そこへ勝手に物語を乗せてしまいやすいからだと思っています。


自由すぎる枠だからこそ、自分のルールが必要になる

結局、ここに尽きると思います。

つみたて投資枠は、ある程度制度が方向性を示してくれます。
でも成長投資枠は、制度がそこまで面倒を見てくれません。

だから必要なのは、
「成長投資枠では何を買うべきか」
ではなく、
「自分はこの枠をどう使うのか」
を先に決めておくことです。

インデックス投資を続けるなら、成長投資枠もその延長で使えばいい。
一括で入れるのか、分割で入れるのか。
積立投資枠と合わせて、年間360万円の枠全体をどう配分するのか。

そこが決まっていれば、成長投資枠はそこまでややこしくありません。
逆にそこが決まっていないと、自由度の高さがそのまま迷いの多さになります。


まとめ

成長投資枠がややこしいのは、名前が少し紛らわしいからだけではないと思っています。
本当にややこしいのは、自由すぎることです。

つみたて投資枠は、ある程度制度側がフィルターをかけてくれています。
でも成長投資枠は、個別株もETFも投資信託も選べる。
もちろん何でも買えるわけではなく、高レバレッジ型や毎月分配型などは除外されていますが、それでもなお、かなり自由です。

だから、「買える=優良」とも言えないし、「つみたて枠に入っていない=微妙」とも言えない。
そこが難しい。

個人的には、インデックス投資をするなら、つみたて投資枠と成長投資枠をそこまで別物だとは思っていません。
年間360万円の非課税枠のうち、240万円はより自由に使える枠。そのくらいの感覚です。

結局、成長投資枠は制度が答えをくれる枠ではなく、自分でルールを決めて使う枠なんだと思っています。


参考リンク

金融庁 アクセスFSA No.234(成長投資枠の除外商品説明)

金融庁 NISA特設ウェブサイト

金融庁 NISAを知る(年間投資枠・非課税保有限度額)

金融庁 つみたて投資枠対象商品一覧

金融庁 NISAを利用する皆さまへ(制度説明資料)

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エクラ
エクラ
40歳を過ぎたことをきっかけに、本格的に資産形成を開始。現在は投資信託を中心に、長期・分散・積立を軸とした運用を行っています。 年収の40%以上を投資に回しながら、実際の運用を通じて得た気づきや考えをもとに、資産形成や長期投資について発信しています。 短期の値動きに一喜一憂せず、タイミングよりも継続を重視するスタンスで取り組んでいます。
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