今週の米国市場まとめ|VIX低下と原油高が交錯した週

エクラ

今週の市場概況

今週の米国市場は、中東情勢の緊迫や原油価格の急騰、長期金利の上昇など、一見すると波乱含みの材料が並んだ週でした。しかし主要株価指数は週間を通じて底堅く推移し、S&P500・NASDAQ100・ダウ平均のいずれも小幅ながらプラスで着地する結果となりました。市場心理を示すVIX指数(恐怖指数)が地政学リスクの高まりにもかかわらず低下する場面が見られるなど、表面的なニュースと実際の市場反応がやや噛み合わない、不思議な一週間だったと言えそうです。

週半ばには株安局面で金(GLD)が売られる一方、原油だけが逆行高するという珍しい値動きも観測されました。通常であれば「有事の金」として買われやすい局面ですが、今週はむしろ金ETFが独歩高となる日と株安で売られる日が交錯し、資金の流れが読みにくい展開でした。木曜日には金ETFが独歩高となる一方でVIXは低下するという、これもまた矛盾した市場心理が垣間見えた形です。

週末にかけては、FRB高官(ウォラー氏)の発言をきっかけに利上げ観測が後退し、市場全体がリスクオンムードに傾きました。これを受けて金曜日には株価が堅調に推移し、週間ベースでは主要指数がプラス圏を維持する形で着地しています。ビットコインも週間で+1.09%と底堅く、リスク資産全般に資金が向かいやすい地合いだったことがうかがえます。長期積立を信条とする筆者としては、日々のニュースに振り回されすぎず、淡々と積立を継続する姿勢の大切さを改めて感じる一週間でした。

マーケットデータ

銘柄週初終値週末終値週間騰落率
S&P500(SPY)767.05770.19+0.41%
NASDAQ100(QQQ)716.76718.96+0.31%
ダウ平均(DIA)531.57534.08+0.47%
金(GLD)408.42406.77-0.40%
ビットコイン(BTC)78928.0079785.00+1.09%

今週のトピックス

月曜日(8/31)

中東緊迫でもVIX低下、噛み合わぬ市場心理を読む

週明けから中東情勢の緊迫が報じられる中、通常であれば警戒感が高まりVIX(恐怖指数)が上昇しそうなところですが、実際には低下するという意外な展開となりました。地政学リスクと市場心理の間にギャップが生じており、投資家心理の複雑さを感じさせるスタートとなりました。

火曜日(9/1)

原油急騰と長期金利上昇、重なる市場への逆風を読む

原油価格の急騰と長期金利の上昇が同時に進行し、株式市場にとっては二重の逆風となりうる材料が重なりました。FRBの金融政策スタンスにも注目が集まる中、市場はやや神経質な値動きを見せています。

水曜日(9/2)

株安でも金が売られた日、原油だけ逆行高した背景を読む

株式相場が軟調な中、通常買われやすいはずの金(ゴールド)が売られるという逆説的な動きが見られました。一方で原油だけが逆行高となり、中東情勢を背景にした需給要因が色濃く反映された一日となりました。

木曜日(9/3)

金ETFが独歩高、恐怖指数低下と矛盾する市場心理を読む

一転して金ETFが独歩高となる展開に。しかしVIXは低下しており、リスク回避のはずの金買いと市場の落ち着きが同居するという、矛盾をはらんだ市場心理が印象的でした。FOMCを控えた思惑も影響していたようです。

金曜日(9/4)

ウォラー発言とリスクオン、利上げ観測後退をどう読むか

FRBのウォラー高官による発言をきっかけに、利上げ観測が後退。これを受けて市場全体にリスクオンムードが広がり、主要株価指数は上昇して週を締めくくりました。金融政策への期待が改めて相場を左右する一日となりました。

土曜日(9/5)

LLM推論エンジンの開発熱量をGitHubデータで読む

週末恒例のテクノロジートピックとして、LLM推論エンジンに関するGitHub上の開発熱量を分析。AI開発トレンドの盛り上がりが数値データからも裏付けられており、今後の技術動向を占ううえで興味深い内容となりました。

ポートフォリオ週次レポート

今週のポートフォリオは、週間の市場変動が約-24.0万円となり、積立15万円を加味した週末評価額は約1060万円で着地しました。日別の推移を見ると、月曜日の1068.5万円からスタートし、水曜日には積立分も反映されて1072.5万円まで回復する場面がありましたが、その後は金曜日にかけてじわじわと評価額が切り下がる展開となりました。

  • 8/31(月): 1068.5万円
  • 9/1(火): 1064.6万円
  • 9/2(水): 1072.5万円(積立+15万円)
  • 9/3(木): 1066.9万円
  • 9/4(金): 1059.9万円

原油高や長期金利上昇、金の逆行安など、材料としては神経質になりそうな週でしたが、S&P500自体は週間でプラスを維持しており、評価額の下落も一時的な範囲にとどまっています。こういう「材料は不穏だけど指数は底堅い」ような週こそ、感情的に動かず淡々と積立を継続することの価値を実感します。むしろ評価額が伸び悩んだ今週は、少し多めに買い増しておきたいと感じるくらいで、長期目線ではむしろ好機と捉えています。


※本記事は投資情報の提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断は必ずご自身の責任において行ってください。

ABOUT ME
エクラ
エクラ
40歳を過ぎたことをきっかけに、本格的に資産形成を開始。現在は投資信託を中心に、長期・分散・積立を軸とした運用を行っています。 年収の40%以上を投資に回しながら、実際の運用を通じて得た気づきや考えをもとに、資産形成や長期投資について発信しています。 短期の値動きに一喜一憂せず、タイミングよりも継続を重視するスタンスで取り組んでいます。
記事URLをコピーしました