今週の米国市場|中東情勢と半導体株急落を振り返る
今週の市場概況
今週の米国市場は、中東情勢の緊迫化と原油価格の高騰が投資家心理を大きく揺さぶる展開となりました。週初からサウジアラビア沖の海上封鎖という地政学リスクが原油高を招き、それがインフレ再燃への警戒感につながる形で、FRBの金融政策スタンスにも注目が集まる週となりました。
週半ばには半導体株が一時急反発を見せる場面もありましたが、週末にかけては再び急落。FOMCの利下げ観測が後退したことも重なり、ハイテク株を中心に上値の重い展開が続きました。結果としてNASDAQ100は週間で-1.70%と主要指数の中で最も大きな下落となり、S&P500も-0.43%とやや軟調な週となっています。一方でダウ平均は+0.16%とわずかながらプラスを維持し、景気敏感株よりもディフェンシブ色の強いセクターに資金が向かった様子がうかがえます。
興味深いのは、原油高という典型的な「有事の資金逃避」局面にもかかわらず、金(GLD)は週後半にかけて上昇し週間+1.17%となった一方、ビットコインは-1.74%とリスク資産としての性質を色濃く見せた点です。地政学リスク、インフレ懸念、金融政策見通しという複数の要因が絡み合い、資産クラスごとに明暗が分かれる複雑な相場だったと言えるでしょう。長期でS&P500に積み立てている身としては、こうした短期的なノイズに一喜一憂せず、淡々と積立を継続する姿勢が改めて大切だと感じた一週間でした。
マーケットデータ
| 銘柄 | 週初終値 | 週末終値 | 週間騰落率 |
|---|---|---|---|
| S&P500(SPY) | 742.09 | 738.93 | -0.43% |
| NASDAQ100(QQQ) | 696.06 | 684.23 | -1.70% |
| ダウ平均(DIA) | 517.94 | 518.76 | +0.16% |
| 金(GLD) | 367.60 | 371.90 | +1.17% |
| ビットコイン(BTC) | 65271.00 | 64137.00 | -1.74% |
今週のトピックス
月曜日(7/20)
中東情勢の緊迫化と原油高が市場を覆う中、FRBのインフレ警戒姿勢も強まり、投資家心理は早くも複雑な様相を呈しました。地政学リスクと金融政策という2つの不確実性が交差し、週初から神経質な値動きとなりました。
火曜日(7/21)
サウジアラビア沖での海上封鎖が伝わり、原油価格はさらに上昇。ガソリン価格の上昇を通じて家計への波及も懸念され、FOMCを控えた市場は原油高が実体経済に及ぼす影響を慎重に見極める展開となりました。
水曜日(7/22)
一転して半導体株が急反発。ただしその裏側では、FRBの政策スタンスや地政学リスクへの警戒感が根強く残っており、楽観一辺倒とは言えない相場環境が続いていることが浮き彫りになりました。
木曜日(7/23)
中東紛争の激化と原油高を受け、資金が分散的に動く様子が見られました。これを「リスク回避」と読むか「警戒シグナル」と読むかで市場参加者の見方が分かれ、方向感の定まらない一日となりました。
金曜日(7/24)
原油価格が急騰する一方で、安全資産とされる金が下落するという一見矛盾した動きが見られました。VIX(恐怖指数)の動向も踏まえると、単純なリスクオン・オフでは説明できない複合的な要因が働いていたと考えられます。
土曜日(7/25)
週の締めくくりは半導体株の急落と、FOMCの利下げ観測後退という重い材料が重なりました。中東情勢も依然くすぶっており、来週にかけても地政学リスクと金融政策の両にらみが続きそうです。
ポートフォリオ週次レポート
今週のポートフォリオは、市場全体の軟調な地合いを反映して約-2.5万円(積立除く)の変動となり、週末評価額は約981万円で着地しました。
日別評価額推移
- 7/21(火): 982.7万円
- 7/22(水): 996.4万円
- 7/23(木): 994.0万円
- 7/24(金): 981.5万円
- 7/25(土): 981.0万円
週半ばには996万円台まで評価額が伸びる場面もありましたが、週末にかけて半導体株の急落やFOMC観測の後退を受けて緩やかに調整が入る形となりました。とはいえ、下落幅としては想定の範囲内であり、長期積立の方針を変える理由は特に見当たりません。むしろ中東情勢という一過性の要因による調整であれば、淡々と積立を継続することが結果的に功を奏するはずです。相場が騒がしい週こそ、いつも通り粛々と積み立てを続ける──それに尽きる一週間でした。
※本記事は投資情報の提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任にてお願いいたします。
