今週の米国市場|中東情勢と半導体株安を振り返る

エクラ

今週の市場概況

今週の米国市場は、中東情勢の緊迫化を背景にリスクオフムードが強まる展開となりました。特にホルムズ海峡をめぐる地政学的リスクが投資家心理を圧迫し、週を通じて神経質な値動きが続きました。原油調達への懸念が広がる中、半導体株を中心にハイテクセクターの下落が目立ち、NASDAQ100は週間で-2.31%と主要指数の中でも大きな下げ幅となりました。

週半ばにはCPI(消費者物価指数)の鈍化というポジティブな材料も出ましたが、市場は素直に好感せず、むしろ利下げ観測が後退するという矛盾した反応を見せました。この動きは、FOMCの今後の金融政策運営に対する不透明感の表れとも言えそうです。S&P500は-0.78%、ダウ平均は-0.70%と、比較的値動きの小さい銘柄が多い指数は下落幅を抑えましたが、全体としてはリスク資産からの資金流出が意識された一週間でした。

興味深いのは、「有事の金」とされるゴールド(GLD)が週を通じてほぼ横ばい(+0.35%)にとどまり、一時的に売られる場面もあったことです。一方でビットコインは+3.42%と底堅さを見せ、資金の逃避先としての位置づけが変化しつつある可能性も感じさせる週となりました。長期投資家としては、こうした短期的な思惑での資金シフトに一喜一憂せず、淡々と積立を継続する姿勢が重要だと改めて感じさせられます。

マーケットデータ

銘柄週初終値週末終値週間騰落率
S&P500(SPY)749.17743.29-0.78%
NASDAQ100(QQQ)711.74695.33-2.31%
ダウ平均(DIA)524.47520.81-0.70%
金(GLD)367.13368.41+0.35%
ビットコイン(BTC)61972.0064091.00+3.42%

今週のトピックス

月曜日(7/13)

ホルムズ海峡緊迫とVIXY下落、市場心理をどう読むか

中東情勢の緊迫化が伝えられる中、通常であれば上昇しそうなVIXY(恐怖指数連動ETF)が下落するという逆行現象が見られました。市場参加者がまだ楽観を捨てきれていない様子がうかがえる週明けとなりました。

火曜日(7/14)

半導体株急落と中東緊迫、資金の動きをどう読むか

SOXX(半導体株ETF)を中心に急落が発生。中東情勢の悪化を受け、グロース株から資金が流出する動きが鮮明になりました。ハイテク比率の高いポートフォリオには厳しい一日だったと言えそうです。

水曜日(7/15)

CPI鈍化でも利下げ観測後退?FOMC見通しの矛盾

期待されていたCPIの鈍化が発表されたものの、市場は素直に反応せず、むしろ利下げ観測が後退するという不可解な動きに。FOMCの今後の舵取りに対する不透明感が強まりました。

木曜日(7/16)

ホルムズ海峡の緊張と原油調達、日本への影響を考える

原油調達をめぐる懸念が再燃し、日本経済への波及効果についても議論が広がりました。エネルギー安全保障の観点からも見逃せないニュースとなりました。

金曜日(7/17)

半導体急落と金安の同時進行、市場が示す複数のシナリオ

半導体株の下落に加え、通常は逃避先とされる金までもが売られるという珍しい組み合わせに。市場が複数のシナリオを織り込みながら揺れ動いている様子が見て取れました。

土曜日(7/18)

有事の金はなぜ売られたか、中東緊迫下の市場心理

週を締めくくる記事では、有事にもかかわらず金が売られた背景を分析。流動性確保のための換金売りなど、複合的な要因が絡んでいる可能性について考察しました。

ポートフォリオ週次レポート

今週のポートフォリオは、週初の1004.9万円から週末983.4万円へと、約21.5万円の下落となりました(積立分を除く市場変動)。

日別評価額推移

  • 7/13(月):1004.9万円
  • 7/14(火):995.0万円
  • 7/15(水):1001.4万円
  • 7/16(木):1004.5万円
  • 7/17(金):994.4万円
  • 7/18(土):983.4万円

週の前半で下落した後、木曜には一旦持ち直す場面もありましたが、週末にかけて再び軟調な展開となりました。中東情勢という外部要因による下落は、企業のファンダメンタルズが悪化したわけではないため、個人的には「想定内のドローダウン」と捉えています。

こういう時こそ、感情に流されず淡々と積立を継続することが、長期投資家としての本分だと改めて感じる一週間でした。むしろ株価が調整している局面は、同じ金額でより多くの口数を購入できるチャンスとも言えます。来週も変わらず、S&P500への積立を淡々と続けていきたいと思います。


※本記事は投資情報の提供を目的としており、特定の金融商品の売買を推奨するものではありません。投資判断は自己責任にてお願いいたします。

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40歳を過ぎたことをきっかけに、本格的に資産形成を開始。現在は投資信託を中心に、長期・分散・積立を軸とした運用を行っています。 年収の40%以上を投資に回しながら、実際の運用を通じて得た気づきや考えをもとに、資産形成や長期投資について発信しています。 短期の値動きに一喜一憂せず、タイミングよりも継続を重視するスタンスで取り組んでいます。
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